じゅんさい豆知識 |
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じゅんさい ってどんな野菜? |
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じゅんさいとは?
汚染のない美しい自然環境でしか育たない高級野菜です。
じゅんさいは、沼や池などに自生するスイレン科の多年生植物です。水が美しい場所(古い沼や池)にしか適正せず、少しでも環境が汚染されると絶えてしまいます。その根は池底をはい、茎は水中を長く伸び、葉は互生して水面に浮かびます。食用となるのは、まだ葉が開ききっていない水中の若芽や若葉。寒天のようなヌルヌルしたゼリー状物質に覆われているのが特徴です。
じゅんさいの歴史は古く、別名や地方名が多く存在します。古名は「沼縄(ぬなわ)」で、夏の季語として使われてきました。「古事記」に登場する他、中国の「世説新語」や「名勝志」などの多くの書物や漢詩にその名を見つけることができます。
じゅんさいの効用
ヌメリ成分で健康&美容に!
- 水溶性食物繊維による体内浄化作用、ポリフェノールによる抗酸化作用などの他、美白・保湿などの美肌効果も期待されています。
じゅんさいは食用以外にも薬用、美容などの効果があり、自然食品、健康食品と呼ばれるとともに、薬膳食品、漢方薬材、美容食品とも言われています。
≪食用≫
じゅんさいは、日本では相当古くから食べられおり、水が育む夏の味覚として珍重されてきました。中国でも2000年以上も昔に、歴代帝王への献上品として宮庭宴会の名菜と重宝されていました。
近年は純天然産のものが少なくなっており、自然栽培によって量産されるものがほとんどです。
じゅんさいは葉が若く小さいほどゼリー状物質が多く上等品と言われています。特に若い葉は栄養価が高く、タンパク質、ビタミン、微量元素などを豊富に含んでいます。またじゅんさいは100g当たりのカロリーが6kcalと極めて低く、ヘルシーな自然食品として安心していただけます。じゅんさいそのものは淡白な味ゆえに、お吸い物、酢の物、天ぷらをはじめ、さまざまな料理に応用が効きます。
≪薬効≫
じゅんさいには漢方の薬効があると言われています。自然食による予防や治療を志す中国医学では、古くからじゅんさいの薬効が認められていました。日本でも、『菜食健康法』(森下敬一
著)に胃腸、胃癌等に効ありと紹介されています。また便秘解消の効果などの整腸作用や腸内浄化作用があり、ダイエットに効くとも言われています。
そのほか、熱冷まし、解毒、消炎、胃を丈夫にする、などの効果があると言われています。茎や葉を砕いて患部に塗ると痛みが消えるという特効もあります。また、じゅんさいのゼリー状物質には抗ガン作用がある、と日本、中国で言い伝えられています。
≪美容≫
じゅんさいはカロリーが極めて低く、体の内部からゴミをきれいにしてくれる体内浄化作用があるため、痩身に大変効果があると言われています。じゅんさいのゼリー状物質には優れた保水力と美白作用があり、美容にも効果があるとされています。実際に、ヒアルロン酸に匹敵する優れた保湿性を持つことが研究で明らかになっています。じゅんさいのゼリー状物質は比較的低粘性でべたつきがないことから、化粧品への応用研究が進められており、すでに日本メナード化粧品などからじゅんさいを原料にした化粧品が開発・販売されています。
≪機能性≫
・水溶性食物繊維としての機能性
じゅんさいのゼリー状物質を構成する多糖類に、食物繊維としての機能性が期待されています。じゅんさいの食物繊維は水溶性であるため、整腸作用、腸内浄化作用、過剰栄養の吸収抑制、食餌性コレステロールの効果作用など、高い機能性が期待できます。
・ポリフェノールによる機能性
最近の研究報告(農水省・秋田県食品総合研究所)で、じゅんさいにはポリフェノールが比較的に多く含まれていることが明らかになりました。じゅんさいのポリフェノールによる抗酸化性が期待されています。
じゅんさいの栄養成分
じゅんさいの成分は98%が水分です。その他、ビタミンや食物繊維をはじめ数多くの栄養素が含まれています。
成分 |
重量(100g当たり) |
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成分 |
重量(100g当たり) |
エネルギー |
6 kcal |
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亜鉛 |
0.2 mg |
たんぱく質 |
0.4 g |
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銅 |
0.02 mg |
脂質 |
0 g |
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マンガン |
0.02 mg |
炭水化物 |
1.0 g |
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ビタミンA |
80 IU |
ナトリウム |
6.46 mg |
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ビタミンB1 |
0.01 mg |
カロチン |
0.14 mg |
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ビタミンB2 |
0.03 mg |
カリウム |
2 mg |
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ビタミンE |
0.1 mg |
カルシウム |
8.2 mg |
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ビタミンK |
16 μg |
マグネシウム |
2 mg |
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ナイアシン |
0.11 mg |
リン |
5.3 mg |
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葉酸 |
3 μg |
鉄分 |
2.5 mg |
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食物繊維 |
1.0 g |
じゅんさいの高級度(選別規格)
じゅんさいは、芽が出始めたばかりで小さいものほど高級とされています。小さな若芽や若葉は、より豊富なゼリー状物質に覆われており、栄養価も高くなっています。
ライフAでは、じゅんさいの葉の大きさによって、下記のように品質等級および高級度を定めています。
等級 |
高級度 |
ライフA 規格 |
葉の長さ |
若芽の比率 |
AA級 |
★★★★★ |
1cm以内 |
100% |
A級 |
★★★★ |
0.5〜2.5cm |
100% |
B級 |
★★★ |
2.5〜4.0cm |
80〜100% |
C級 |
★★ |
0.5〜6.0cm |
50〜80% |
D級 |
★ |
6.0cm以内 |
若芽なし |
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